ストレスと歯周病の関係

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歯周病は、歯を抜く原因の50%を占める疾患です。自覚症状もなく進むことも多く、歯肉が腫れたり痛みが出たりなど、歯周病に気づくほどの自覚症状が出た時には、もう手遅れになっていることも多い、とても恐ろしい病気です。

3つのリスクファクター

歯周病は、歯を支える歯周組織が破壊され、抜歯に至る疾患ですが、歯周病をさらに悪くする危険因子として、3つのリスクファクターがあります。

細菌因子
宿主因子
環境因子

これら3つのリスクファクターがありますが、今回は、歯周病のリスクファクターの中の環境因子の一つである、ストレスと歯周病の関係についてお話をしたいと思います。

唾液の分泌量の減少

現代社会はストレス社会とも言われるように、多くの人がストレスに晒されながら生活をしています。人はストレスに晒されると、交感神経が優位になり、唾液の分泌が減少します。

あなたは緊張した時に、口の中がカラカラに渇く経験をしたことがあるのではないでしょうか。唾液の中には様々な免疫物質が含まれていますが、唾液の減少により、抗菌作用や自浄作用が低下し、歯周病の原因菌が増加しやすくなります。

また、ストレスにより脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、副腎からコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンがさらに分泌されます。

コルチゾールは免疫活動を担うリンパ球の働きを低下させ、やはり歯周病に悪影響を及ぼします。

食いしばりや歯ぎしりによる歯周病の悪化

さらにはストレスによって起こる食いしばりや歯ぎしりも歯周病を悪化させます。これを咬合性外傷と言いますが、一部の歯の歯周組織に炎症を起こさせるほどに不自然に強い力が歯を介して慢性的に歯周組織に加わり、歯周病の進行を加速させてしまいます。

さらにストレス状態にあると生活習慣も乱れますので、歯磨きをせずに口腔内が不潔になって歯周病菌が増加します。また食生活も乱れて、必要な栄養を取れていなかったり、タバコを吸うことによっても歯周病にかかりやすくなります。

まとめ

ストレスが原因で起こる食いしばりに対しては、日中咬まないように気をつける。歯ぎしりは夜間にマウスピースを口腔内に装着することで、歯や歯茎にかかる負担を防げます。

ストレスは、様々な病気に関与しますが、歯周病も例外ではありません。歯周病も早期発見と早期治療、そして何よりも予防が大事です。

歯周病は静かに進行していきますので、信頼できる歯科医院で定期的なチェックを受けることをお勧めします。

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